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林純薬工業株式会社

新種図鑑

06

生産技術

工学部 応用化学科 卒業

自分の故郷で自分らしく働きたい。
偶然出会った求人がターニングポイント

愛知県の大学を卒業し、県内の洋菓子メーカーに新卒入社しました。毎日忙しく、気がつけば新人の私が何もかも決めて動かなければいけない状況になっていた2年後、改めて「自分らしく働きたい」と考えるように。自分の故郷である三重県に帰り、学生時代からの希望であった品質管理の仕事がしたい、という「自分らしさ」の優先順位を絞った時に、偶然出会ったのが林純薬工業の品質管理の求人です。まさにターニングポイントでした。
2008年に林純薬工業にキャリア入社して以降、三重工場の品質管理グループ、テクノセンターでのキャリアを積み、現在は生産部で生産技術企画を担当しています。
この間結婚して家族ができたり、家を建てたりという、プライベートでもとても大きな節目がありました。林純薬工業で働くことで、自分らしく、楽しい人生を歩んでいます。

技術者と生産者、そしてお客さまの接続役として
コミュニケーション力が問われる仕事

現在担当している生産技術という仕事は、わかりやすく言うと開発された製品を、お客さまの要件や評価を維持しながら、安定的に供給する生産ラインを構築する役割です。具体的には他社ブランドの製品を製造するOEMの生産方法の確立や、自社新製品の開発プロジェクト管理、工場全体のシステム導入など。いずれも技術者と生産者、そしてお客さまの中間的な立ち位置で仕事を進めますので、何よりもコミュニケーション力が問われます。
私も林純薬工業で生産技術を担当するようになってから、プレゼンテーションや資料作成スキル、プロジェクトの管理スキル、上司や同僚、お客さまに対して相手が納得する話し方などが身につきました。
単に優れた製品を開発するだけではメーカーとしての役割は果たせません。忙しい生産現場の仲間の働き方を最適化することも、お客さまに製品を安定して提供するための重要なポイントです。他社の技術者とのコミュニケーションで、当社にはない考え方、管理方法などを学べることも生産技術担当の役得かもしれませんね。

達成感のあった仕事は全てチームワーク。
担当したプロジェクトは必ずやりきるのがポリシー

林純薬工業で経験した仕事を振り返ると、達成感のあったものは全てチームで取り組んだものばかりですね。
1つ目は装置メーカーとの共同開発プロジェクト。装置と当社の製品をセットで販売するというプロジェクトをスタートから担当しました。製品である薬液の開発、装置で使用する処方、ユーザー企業の装置立ち上げの立ち合いなどを経て、採用をいただきました。他社のメンバーと林純薬工業がチームとなり、新しい価値を生み出せたと実感できた仕事でした。
もう1つは2021年に製品化が実現した低金属プロジェクト。半導体分野で使用される薬液の金属保証レベルは、ppb(十億分率)からppt(兆分率)への要求が強まっています。このニーズに自社製品として対応するため、2017年にテクノセンターと生産部で共同プロジェクトを立ち上げ、pptレベルの低金属製品の開発に取り組みました。2021年4月には製品をリリース、業界紙の取材も受けました。
自分で調査・提案したプロジェクトが、製品やシステム運用として目に見える価値になるのはとてもやりがいのあることです。私は担当したプロジェクトは必ずやりきるのがポリシーであり、自分の強みでもあると思っていますが、プロジェクトは一人でやるものではなく、チームで価値を生み出すもの。チーム林純薬工業の強みを最大化する生産技術担当として、今後も課題発見力とコミュニケーション力を磨きたいと考えています。

仕事に対する「熱」が何よりも大事。
議論する「熱」も楽しく進化させたい

私はどんな仕事においても、仕事に対する「熱」が大事だと考えています。「熱」があると、一緒に仕事をしている人たちにも必ず伝わります。今は知識や経験がなかったとしても、わからない事は素直に聞き、積極的に経験することを繰り返せば、いつか「自分らしい仕事」になっていくのではないでしょうか。
林純薬工業は楽しい「熱」のある会社です。仕事で議論する時も、お互いの意見を楽しく交換でき、ギスギスした雰囲気はないですね。現在生産現場の仲間が忙しい毎日を送る一方で、お客さまからの要求も高くなっています。林純薬工業の評価を維持しつつ、生産現場スタッフの負担にならない、また作業改善となるシステムづくりをすることで、チームの「熱」をさらに楽しく進化させたいと考えています。

取材:コミュニケーション戦略グループ(2022年6月)